【小笠原 4/21~4/26 5泊6日】

5泊6日で小笠原諸島 父島と母島に行ってきた。父島2泊 母島1泊 小笠原丸で2泊 であった。
父島では初日は電動自転車で島を一周した。翌日は小港海岸~中山峠~ブタ海岸~ジョンビーチのトレッキングをした。母島では初日に乳房山登山、翌日は鮫ヶ崎展望台と静沢の戦跡をめぐった。

小笠原は1830年アメリカ人セボレーらがホノルルからたどり着いた。当時は無人島パラダイスとしてボニン島と呼ばれ話題になっていたという。彼らは島の開拓をした。ペリーが来たので案内して一部の土地を売った。その後幕府の使節が通訳ジョン万次郎を伴いやってきた。という経緯で昔をたどれば所属不明な南海の孤島であった。日本の国土とするには明治政府が明治丸でやってきて領有を宣言し住民や周辺国が認めた事で得られたようだ。イギリスも船でやってきたが明治丸到着が少し早かった。幸運であった。

さて話を今回の旅に戻す。10時過ぎ竹芝桟橋にてネット購入していたQRコードを乗船券と交換した。そのまま乗り込み11:00小笠原丸は定刻出港した。デッキに出て東京湾遊覧となった。レインボーブリッジをくぐり大井ふ頭沖を通過した。物流コンテナを積み込むキリン型クレーンがたくさんみえた。活性化している。東京湾は波がなく速度も遅いので揺れなかった。湾を出ると速度が上がり波もそれなりなので少し揺れた。しかし船酔いするほどではなかった。レストランか混んでいたのでラウンジでパスタとカレーを食べた。

大井コンテナふ頭

小笠原丸 甲板デッキ

 

父島に接近

父島 二見港に到着

翌日9時に聟島(むこじま)列島を通過した。1日ぶりに陸地を見た。海ばかりだったので陸地がめずらしく見てしまう。11時過ぎ父島二見港に着いた。宿の人が迎えに来ていた。荷物を部屋に置いた後、電動自転車を借りて島内を一周してみる事にした。しかし長崎展望台までの坂はきつかった。その先も昇り降りが続き山々をぬける山岳道路であった。またバッテリーが途中でなくならないよう下りはアシストを切って走った。
14時に最高峰 中央山(319m)に登った。南十字が見えると書いてあった。旧日本軍の遺跡があった。帰路海洋センターで亀の飼育を見学した。また水産デンターで水族館を見学した。バッテリーの余裕があったのでウエザーステーション展望台へ行ってみる事にした。しかしこれがまたすごい急坂であった。展望台は大海原が見渡せクジラがみえるらしいがみつからなかった。

長崎展望台より絶景

父島最高峰 中央山の戦跡

父島最高峰 中央山

南十字星が見えると書いてある

境浦 沈没船

コンドル設計の教会

ウェザーステーション

海に沈む夕陽 ウェザーステーションより

翌4/23は間違えて9:25の村営循環バスに乗った。バスは市街地を循環して元の所に戻ってきたのだがそのまま乗車して小港海岸に到着した。
30分ほどで中山峠に着いた。すばらしい眺望であった。ここからブタ海岸まで一気に下った。次に登り道を進み高山への分岐点に着いた。楽なほうを選択、高山を通らない巻き道を進んだ。巻き道は熱帯植物園の中を歩くような道、まるでボルネオのジャングルのようであった。国内に熱帯植物園の道があるのはすごい発見であった。地元の人はこれが普通かもしれないが私から見たら楽園だ。13時過ぎジョン ビーチに到着した。だれもいなく静かであった。食事したあと戻る事にした。暑く汗でびしょぬれであった。途中のブタ海岸ではベンチに横になって体を休めた。夕方村営バスでコンドミに帰ってきた。 

村営バスと 小港海岸(東京都最南端バス停)

中山峠より小港海岸

分岐点1~分岐点2 素晴らしい まるで熱帯植物園だ

分岐点2~ジョンビーチ 赤い崖となっている

ジョンビーチ ウミガメが産卵に来るビーチ

 

4/24は早起きして母島丸に乗り込んだ。9時半母島に到着、迎えにきてもらった民宿に荷物を置き、すぐ出発した。最初から急な登りとなった。しばらくいくと東屋があった。更に行くと爆弾跡があった。説明では本土空襲の米軍機が帰りの途中で爆弾を投下していったとあり巨大な穴が開いていた。非常に大きい穴であった。更に登るとガジュマルの林がありその中をぬけて進む。アンコールワットにいるようであった。はしご2箇所をへて乳房山山頂に達した。しかし霧がかかっており眺望がきかない。40分待ってみたが霧は晴れそうもないので下山する事にした。
夕方市街地に戻ってきた。ロース記念館という郷土館があるので寄ってみた。ドイツ人ロース氏は母島で石を発見しその利用方法を伝授した。石は柔らかくのこぎりで切断できかまどなのに利用された。郷土館もロース石で作ってある。海岸のガジュ下というところに行ってみた。子供たちが浜で遊んでおりなつかしいような光景であった。

母島丸より母島市街

乳房山・とりつきの急坂

乳房山山頂 (263m ベンチで横になる 40分休憩)

乳房山山頂より南側 (霧があるが、かろうじて見える)

霧が晴れないので下山開始 父島と違い母島はコケが多い

ガジュマル林をぬける

ガジュ下 ゆったりしている

乳房山登山記録

4/25は歩いて鮫ヶ崎展望台へ行く。くじらに詳しい人がいて話を聞いた。クジラは回遊性で夏はアラスカのほうに行っていると言う。父島ではホエールウオッチングで追いかけられるのでクジラがいやがり母島のほうにきていると言う。
次に道を登り静沢の戦跡を訪ねた。海を臨む高台にトーチカや砲台が点在している。特に驚いたのは高射砲の砲身がそのまま残っている事であった。なかなかこのような場所はなく貴重、これも含めて世界遺産であった。
12時の母島丸に乗り込んだ。デッキにすわっていたがくじらがいると誰かがさけび見ると遠くに潮吹きがみられた。そのあと尾がみえた。クジラは2頭いるようであった。スマホで動画を撮影した。初めてみるクジラであった。父島の二見港で小笠原丸に乗り換えた。小笠原丸出港はにぎやかであった。太鼓が威勢よく鳴り人々が手を振り大きな旗がたなびいていた。旗にはさようならではなく「行ってらっしゃい」と書かれていた。船が動き出すと見送りの船が数隻ついてくる、そのうち船から海に数人飛び込んで見送り演武をするのであった。見送られてみると感動であった。翌日午後竹芝桟橋に帰ってきた。

ハイビスカスがでかい

原田商店にて ギョサン:漁業サンダルの事か

静沢海軍戦跡 弾薬庫

静沢海軍戦跡 高射砲 現物が残っており貴重

小笠原丸  父島二見港発 盛大なお見送り

【記録2024.4/21】
10:12 竹芝桟橋着 
11:00 小笠原丸 出港~ラウンジで夕食
22:10 就寝

【4/22】
 6:00 起床~レストランで朝食
 9:10 聟島(むこじま)列島
11:00 小笠原丸 父島着~チェックイン、レンタサイクルで出発
12:35 長崎展望台(10分休憩)
13:06 旭平展望台
13:15 夜明山 初寝浦展望台入口
13:30 桑の木山、笠山登山口
14:00 父島最高峰 中央山(南十字が見えるとある)
14:45 扇浦 
15:00 境浦~海洋センター~水産センター
17:00 ウェザーステーション 三日月園地

【4/23】
 8:00 起床
 9:25 循環バス 乗車 市街地一周 
 9:40 村役場前 
10:00 小港海岸 
10:10 小港海岸発 
10:40 中山峠
11:10 ブタ海岸(20分休憩)
12:05 分岐点着(17分休憩)
12:40 高山からの合流点(10分休憩)
13:14 ジョンビーチ 到着(36分休憩) 
14:45 分岐点1 
15:20 ブタ海岸(20分休憩 ベンチで横になる) 
16:10 中山峠(5分休憩) 
16:35 小港海岸 
17:40 村営バス 小港海岸発 
18:00 青灯台前着

【4/24】
 6:00 起床
 6:55 コンドミ・星の詩 発
 7:30 母島丸出港 
 9:30 母島着
10:05 民宿・ルシェル発(無人店にておにぎり購入) 
10:45 東屋(10分休憩) ~爆弾の跡 
11:45 道の途中(10分休憩)
12:03 休憩所:山頂まであと0.5キロ地点(20分休憩)
12:48 乳房山山頂到着(263m ベンチで横になる 40分休憩)霧晴れず残念
13:48 0.5キロ地点休憩所(10分休憩) 
14:10 爆弾の跡(休憩10分) 
15:35 登山口 着~ロース記念館(郷土館) 
21:00 就寝

【4/25】
 火力発電所まで散歩~朝食~チェックアウト~
 脇浜・なぎさ公園(ウミガメ産卵海岸)~鮫ヶ崎展望台~静沢の戦跡
12:00 ははじま丸 発 
14:00 父島二見港 着 
15:00 小笠原丸 発(お見送り) ~シャワー~レストランで夕食 
21:00 就寝

【4/26】
 7:30 起床~レストランで朝食
12:00 舘山沖を北上(晴れ波静か) 
15:05 竹芝桟橋