ITの進化は結構だが注意しないと余計な社内メールとなる

だいぶ前から気になっている事を書いてみたいと思う。例を水道工事で穴を掘る事で説明する。現場には数人が来ている。穴を掘っている人は一人でもくもくと作業している。そのわきに図面を持って指示している人、立ち合いの人、さらには交通整理なのか誘導している人もいる。作業者の数倍の周辺人員がいる。

次に工場の場合、例えば5人の生産ラインが稼働している。わきに事務机があり班長らしき人がいて生産記録をまとめている。工場には事務フロアがありそこに係長と課長が座っている。班長はエクセルで作った生産記録を係長に送る。係長はそれを課長に送る。課長はまとめた生産記録を本社の生産技術部担当に送る。生産技術担当は生産技術課長に報告する。課長は本日の生産状況として社内各所に送信する。かくして5人の生産ライン情報は管理職5人によって社内各所ほとんど必要ない人のところにまでばらまかれる。こうして社内メールは驚くほど多量になり見るだけで何時間もかかるが特に何もすることはない。

無駄な間接工数が多いのである。ITの進化は結構だが注意しないと余計な時間を取っているだけとなる。最近の人はSNSを多用するようだが、余計な時間になっていないか、無駄に忙しくしているのではないか 気を付けたほうが良い。