「アメリカの鏡・日本」ヘレン・ミアーズ著

区立図書館で「アメリカの鏡・日本」ヘレン・ミアーズ著をみつけたので目を通してみた。著者は米国人で本書は戦後早い時期に書かれた。しかしこの本はマッカーサーによって日本での発行を禁じられた。どうでもよい本ならそんなことはないから、都合の悪い本であったようだ。
内容を見てみると「アメリカは日本人を好戦的と思っていたが必ずしもそうではなかった。日本は西洋列強による植民地支配を何とかしようとした。そこで西洋列強を手本として学び、合法的に植民地開放しようとした。しかし列強はこれをとがめた。欧米による経済封鎖により日本はパールハーバーを攻撃した。しかし国力の差は大きく敗戦となった。日本はアメリカを侵略しようとの意図はなかった。アメリカは日本に進駐し罪と罰を与えた。日本の行動はアメリカを手本としており鏡のようなものである」といった内容だ。余裕がなく後半は読み流したが良書だと思った。

戦後77年になるが著者のようなインテリジェンスが必要だと思う。