311東日本大震災 非常時政府を作るときがきている

3月11日以降、東日本は非常時となった。これを、大地震、大津波原発事故、を比較して考えてみる。
地震は広域だった。特に宮城県岩手県県境の被害が大きかった。
津波は広域だった。特に岩手、宮城、福島の沿岸に被害が集中した。
原発事故は放射能汚染という面では最も広域である。特に福島県に被害が集中した。
地震は体で揺れを感じるので認知できる。
津波は巨大な波が押し寄せるので見えるし大きな音もするので認知できる。
しかし放射能汚染は放射線が見えない、音もしない、臭いもしないので五感では認知できない。
その理由はおそらく微弱な宇宙線を除けば放射能汚染が自然界にあったものではなく人類が作り出したものだからだろう。もし人類が発生したころ放射能汚染が周囲にあったらγ線が見え、α線β線が体を通過すると痛いと感じたかもしれない。
とにかく放射線は感じることができるない、加えて放射能半減期が長いものがあるので減衰するまで何十年とかかるからやっかいだ。
被害もガン死亡の確率が高まるものなのでずっとあとから判明するからわかりにくい。チェルノブイリから学ぶ事が重要となる。

災害復興は、地震津波は五感で対応できるのに対して、放射能汚染は五感はきかず汚染が長期にわたる点で異質である。
であるから原発事故は通常の思考での対応は無理だと考える。通常の経営判断の外にあるもので電力会社の経営会議でジャッジすべきことではない。子々孫々、そして地球全体への責任を持たないといけない。
ゆえに地震津波対策と原発事故対策はわけて扱った方がよい。原発事故対策は歴史や地球全体への寄与となるので、権力組織や利権の及ばない中立の立場を保証し世界の英知を集めるべき。
非常時政府を作るときがきている。非常時に活躍するかつての後藤新平のような人物が必要だ。