銀山温泉と最上川川下り

山形の銀山温泉最上川川下りに行ってきた。銀山温泉大石田駅から車で30分ほど入った山の中にある。昔は銀がとれたようだが今は採掘していない。明治末期から大正の頃の伝統建物が銀山川に沿って残っており見事であった。この時期なので雪国となっていた。能登屋に宿泊、おかみさんが話すには銀山温泉は「おしん」の舞台、乙羽信子さんらが来て撮影が行われたという。館内にその時の写真がかけてあった。
能登屋本館地下には洞窟風呂があり温泉の原風景のようであった。川に面した伝統建物は昔の様式そのままにみえるが、よく観察すると窓枠は経時処理した木材が使われており手が入っている。また奥は新しい建物が増築されている旅館が多い。デザイン様式は残すが中の設備は新調して客に応えているようであった。銀山温泉大正ロマンがコンセプトだからデザイン様式は大切だ。
川の上流に銀山疎水抗があり入ってみた。もっと上流には銀鉱山跡があるというが雪が深く近づけなかった。


最上川川下りでは若い女船頭さんの説明があった。「最上川はかつては酒田港までの重要な交通路で、陸路はきつい峠なので舟が必須であった」という。前日の雨で水は濁り増水していた。難所と言われる地点にさしかかると風が強く水面が波立ち舟が揺れた。確かに難所だった。船頭さんの最上川舟唄(民謡)とその英語バージョンを聴いているうちに終点に着いた。最近は外国人客が多いので民謡を外国語で歌うのだという。
芭蕉由来で始まった最上川川下りだが、昨今は外国人客のおしん人気に変化していると思った。



 銀山温泉 素晴らしい



 銀山温泉 銀山疎水抗(排水トンネル)



 能登屋本館地下 洞窟風呂(湯気でレンズ曇る)



 能登屋別館 展望風呂(冬季は雪で閉鎖)



 銀山温泉街 表は伝統デザイン 奥は現代建築



 雪の能登



 銀山温泉街と雪



 雪の温泉街 自撮り客 多い



 新庄駅構内 山形新幹線 終端



 最上峡舟下り こたつ舟 貸切状態 



 最上峡舟下り 船頭さんの舟唄が響く