厄介な疑問のヒント

4/22の厄介な疑問だが、ヒントになりそうな本を図書館で2冊みつけたので読んでみた。


『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』矢部宏治著 集英社インターナショナル 
この本によると日本国憲法よりも上位に日米安保条約と日米合同委員会が存在し、そこで安全保障や原子力の指示が出され、安保村(日米安保利権集団)や原子力村(原発利権集団)が実質支配する。これは選挙や民意とは切り離されているので国民の声は届かない。内閣(行政)国会(立法)裁判所(司法)は憲法による組織なので無力である。


もう一冊は『なぜ太平洋戦争になったのか』北原惇著 TBSブリタニカ 
この本によると日本人奴隷をさけるため鎖国していた日本は黒船で威嚇され不平等条約を結ばざるを得なかった。そこで「文明開花」を行い西洋と同一視して立て直そうとした。列強に仲間入りしたはずだったが風当たりが強く、これを日本は人種差別と理解した。かくして国際連盟を脱退し太平洋戦争へと突き進んだ。



感想:2冊とも内容があり驚く箇所も多かった。「なぜ日本に米軍基地がたくさんあるのか」疑問だった。敗戦だけが理由ではなかった。国を統治する裏のしくみだったのである。