【街道歩きで考えた事 1】

東海道を桑名から歩き出してふと浮かんだ。最初に「悟りをめざす」という概念が浮かび、次に「悟り人(さとりびと)」が浮かんだ。悟りとは仏教で言う「修行して至高境地に至る」ということ。「悟り人」は自分が作った言葉なので世の中で聞くことはないだろう。意味は「悟りに達した人」だがここは修行している課程の人も含めるのがよい。かくのごとき考えを整理すると
自分は「悟り(至高境地)をめざして」おり現段階は「修行中の悟り人」という位置づけである。だから悟り人にふさわしい存在や振る舞いを心がけるべきでふさわしくない存在や振る舞いはひかえるということ。街道歩きの休息場所も選んだほうが良いしよけいな遊興は避けるべき。
例えば
・宿場の飯盛り女に声をかけられてものってはいけない。もっとも現代では飯盛り女はいない。
・ほえる犬がいる場合でも心静かに無視する。しつこい場合は「控えおれ、悟り人なるぞ、頭が高い」と言う。
・人々は「ご尊顔を拝し、恐悦至極でございます」と言う・・・かも。
歩いていると色々な想念がでるものだ。「悟り人」がいつのまにか水戸黄門になっているのであった。まだまだ悟りは遠い。