リアリティーのある会話

他人との会話で自分が大切にしていることは「リアリティー」だと思う。
例えば葬式に行けば「この度は急なことで・・」といった定型挨拶が交わされる。大人はお義理やお世辞が多いのである。また客との接客上の会話がある。客をほめて「よくお似合いです」などと言って買わせようとする。これらはリアリティーが乏しい会話なのでわたしは好きではない。
逆に多少失礼発言であってもリアリティーがある会話は好ましい。「すげー」とか「まじすか」などの若者言葉はこの部類だ。しかし年齢を重ねると段々失礼はなくなるがリアリティーもなくなる。
年齢を重ねてもリアリティーのある会話を維持するにはどうしたらよいか、課題なのである。

新聞・放送も同じだ。公共性があるので一定の節度は必要だ。しかし昨今はクレームをおそれるあまり委縮して「リアリティー」が乏しい。粗削りで良いから「リアリティー」を持ってほしいと願うものである。