米中高官会談 議論は平行線

天津で米中高官会談がひらかれた。
国務省ウェンディー・シャーマン副長官は香港や台湾、新疆ウイグル自治区の問題、東・南シナ海での一方的な海洋進出やサイバー攻撃などを列挙し、中国が国際秩序を損なっているとして懸念を伝えた。新型コロナウイルス発生源に関するWHOの追加調査への協力も求めた。
これに対して中国・王氏は「新疆ウイグル自治区や香港に関わる問題は人権や民主の問題ではない」と主張し、米側の要求に応じない考えを明確にした。また「台湾問題は最も重い問題だ」とし台湾を巡る動きに対して「いかなる必要な手段も講じる権利を有する」と述べたという。議論は平行線で隔たりは大きい。双方が堂々と主張する段階だ。何らかの解決を考えて協議しているわけではないから想定通りともいえる。