講演会  「医療機器政策と薬事法改正」

医療機器講演会の日。朝、起きて食器をふき棚に戻していたが手が滑って皿を割ってしまった。あわてて破片を拾ったら右手小指を切ってしまい血が出てきた。「医療機器はこんな血に毎日さらされる使い方だ」などとのんきに思った。

カットバンで血を止めりんかい線で国際展示場へ向った。講演開始の10分ぐらい前に着いたが大会議場は満席ですごい人であった。主催者の解説によると2800名の申込みがあり大会議場の他に中継会場をもうけたという。内容は前半は経産省の医療機器政策、後半は厚労省の薬事承認についてであった。どちらも昨日閣議決定した第三の矢、成長戦略で医療機器強化が組み込まれている事が冒頭話された。「国策」となっている。


経産省土屋氏の話】横ばいだった日本の医療機器市場はH16年以降増加しH24年2.6兆円と過去最大となり、今後も成長が続く。一方世界は年8%の成長率を維持している。輸出入でみると年7000億円の輸入超過となっている。有望なところへ補助金を出し、開発ガイドラインを整備しているという。


厚労省山本氏の話】薬事承認は人を大幅に増やし迅速化を進めている。また薬事法は改正され今年の11月に施行する予定。名前も変わり略称「医薬品医療機器等法」となった。①薬と医療機器を区分して扱う②プログラム単体も対象となる③製造業は認可制から登録制に簡素化する③クラスⅢの医療機器でも第三者認証を使える、といった改正が含まれている。


【感想】医療機器は急成長分野であり国際的にも日本企業が活躍する余地が充分あると思った。薬事法改正は良いが、お役所的長い名前となった。厚労省山本氏はこれを「使う様にします」と言っていたが、発音しにくいので もっと略した言い方か 薬事法のまま使われるのではないかと思った。




  大会議室 講演会場




  会議棟入口付近



 西棟屋上より会議棟(講演会場は三角の中)