小野田さん

小野田さんの放送があった。フィリピンのルバング島で30年戦争を継続した。「上官命令を守っており解除命令がなければそのまま遂行する」を貫いていたという。朝鮮戦争、べトナム戦争は大東亜戦争の継続と解釈、終戦の知らせは「日本が負けて傀儡政権ができそのプロパガンダだ」と解釈したという。
出てきたときは「投降したのだから処刑も覚悟だった」と語っている。帰国一年でブラジルに渡り30年苦労して牧場を軌道にのせた。その後日本に時々来て子供達の塾を開いたり講演をしているという。その語り口は静かで明るくはっきりしている。
「目標が大事で、それに照らせば優先事項が明確となり選択でき捨てこともできる」とやわらかい発想だ。ルバング島当時私はコチコチの軍人だろうと思っていたが誤解だった。時間がたって小野田さんがおだやかになった面もあるだろうが報道が伝えきれていないケースでもあるようだ。