『失敗の本質』

『失敗の本質』(1984年)前半を読む。この本は大東亜戦争での日本軍の失敗を考察したもの。読みはじめた動機は昨年の原発事故対応のまずさは根が深く文化や国民性に至る考察が必要だと感じたからです。

ノモンハンでは敵であるソ連軍を過小評価し失敗するが教訓を学ぼうとしなかった。ミッドウエーでは不運もあるが日本軍暗号を解読していた米軍に対して、情報を得る努力をせず司令長官は攻撃から帰る飛行機の収容を優先したため攻撃隊の発進を遅らせてしまう判断ミスがあったという。友軍に手厚いがゆえに出遅れた。

このように組織文化ともいうべき弱点が失敗の原因で、学習されていないので非常時にあってはまた起こる可能性があるという。つまり日本文化は通常の生活では良いが危機に際しては不都合な部分をもっているようだ。「文化は変わり難い」を踏まえると、周到な危機管理対応を用意するしかないと思います。


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