釜石市では自転車がたりない

釜石市災害支援ボランティアセンターでボランティアをしてきた。少しの経験だが感じるところがあった。
支援の食料や医薬品は「シープラザ遊」という名前の三角形巨大テントに運び込まれ仕分けされている。初日はここで搬入仕分けを行った。ここから各避難所へは主に自衛隊が搬送している。また「シープラザ遊」前で被災者への配布も行っている。食料は大量に来るが次々と配布もされている。
一方、衣類や雑貨、寝具は「シープラザ」という建物地下の駐車場が倉庫となっておりここに運び込まれる。二日目はこれの仕分けを行った。支援物資はトラックで次々到着する。
仕分けは特に衣類はもうかなりの量がきており倉庫はダンボール山積みとなっている。しかも衣類は自衛隊が時々取りに来る程度で大量に配布されてはいない。
このままでは在庫の山になってしまうのではないかと感じた。

そんなとき支援のトラックから中古自転車が二台運び込まれた。
避難所に居る知人が車を流され自転車を掘り出して乗っていたが故障して困っていると聞いていたので連絡を入れた。
知人の娘さんが釜石市災害本部を訪れ自転車を使いたい旨希望した。なんと「避難所で使うので渡せない」と断られてしまったそうだ。地方ではお役人は偉いのでそれに従うしかないようだが困った事だ。
被災者を助けるため届いた自転車を被災者に渡せないというのだ。
本部側に何らかの事情はあるのだろうが、とにかく自転車がたりない事だけはわかった。

津波で大量の車が流されてしまった。被災者は仕事をしたくても足がない。自転車は積載量は小さいが仮の足となる。
私が感じたのは「釜石市に限っては衣類はもういいから自転車を送り込んでくれ」です。


時代(中島みゆき)を聞いて元気を出そう
http://www.youtube.com/watch?v=4HvC9ee7ec0&feature=related