羽田新幹線

昨年末に前原誠司国土交通相はテレビ番組で、羽田空港の利便性を高めるため新幹線の乗り入れを検討するようJR東海に打診したことが報じられた。しかし東海道新幹線のダイヤが過密なことなどを理由に同社から断られたという。前原氏は羽田空港近くに新幹線の車両基地と線路があることを指摘し「もったいないとずっと思っていた」という。
さすがは鉄道マニアの大臣ぜひ実現をプッシュしてもらいたいものだ。羽田空港への電車乗り入れは東京モノレール京浜急行電鉄だがモノレールは浜松町、京急は品川で乗換えとなり直通電車はない。上海空港ではすでにリニアモーターカーが実用になっている。


さて羽田新幹線経路だが一案ある。八潮の新幹線車両基地への引込み線は隣に東海道貨物線が平行して走っている。つまり上り下りあわせて4本の線路があるのだ。
ところがこの東海道貨物線、いつみても使われている形跡がない。もったいない。しかも貨物線は八潮から地下にもぐり天空橋を通って川崎に至っている。従ってこれを羽田新幹線として使うのが最短の道で追加工事は天空橋から羽田空港の数キロだけとなる。これならすぐにも実用できそうだし飛行機と競合するJR東海に打診せずして事業をすすめられるのだから実現は早い。
新幹線車両(標準軌)を通すか在来線車両(狭軌)を通すかは投資判断となる。