皇居 一般参賀に行ってきました。

1月2日に皇居での新年一般参賀に行ってきました。一般人にとって皇居の中はどうなっているか興味深い所でありますが普段は入ることはできません。しかし年に二回、天皇誕生日と新年一般参賀だけ皇居の中に入る事が許されます。今回は私の妻の希望に沿い、初めて一般参賀に行ってみました。お断りしておきますが私たち夫婦は国粋主義者ではありません。

宮内庁のHPによるとその日は5回皇族の方々がお出ましになるという情報がありましたので、その中の三回目11時50分をめざしました。有楽町に着いたのが11時過ぎでしたので少し早足となりました。皇居に近づくと各地からの観光バスがたくさん止まっており一般参賀ツアーとか書いてあります。なるほど新年一般参賀は観光コースにもなっているのです。皇居前広場はもはや行列となっており自由はありません。ただ人の流れに身をまかせるだけです。日の丸の旗を配っています。もらってももらわなくてもいいようですが記念でもありますから一本だけもらいました。以前からテレビで多くの日の丸が振られるのを見て皆さん自宅から持ってくるのかと思っていましたが配布されるのですね、これでなぞが解けました。
ふと沿道を見ると白馬に乗った騎馬警官が警備しています。かっこいいです。今年はスペシャルドラマ”坂の上の雲”がヒットしているため沿道からは「秋山好古ーッ」などといった声が聞こえてきます。日本人は見るだけですが外国人に至っては騎馬警官の前に行ってピースサインで写真を撮っています。平和ですね。そういえば外国人が結構多く来ていました。大統領や外交官でもなければロイヤルパレスに入る事はないですから、彼らにとっても絶好の機会なのでしょう。 

ボデイチェックが二回あり、無事通過するとぞろぞろと二重橋を渡り正門をくぐります。いよいよ皇居の中です。伏見やぐらと言う天守閣を小さくしたような建物を左に見ながら次の門をくぐるといよいよ新宮殿前の広場になります。ここでお出ましになるのを待つのですがすごい人です。新宮殿正面には報道関係のカメラの列です。人の流れにのって私たちは奥のほうの場所でした。11時40分ころでしたのでちょうど3回目にジャストタイムでした。

皇族の方々が宮殿にお出ましになると後ろのほうから「天皇陛下ばんざーい、ばんざーい!」と声がしていっせいに日の丸が振られます。日の丸は少し厚めの紙なので、みんなが振るとザワザワとすごい音がします。お写真は撮ってもいいようですが、日の丸が振られている間はシャッターを押しても日の丸しか写りません。天皇陛下がお言葉をのべられている時の一瞬だけみんなが日の丸を振るのをやめるのでチャンスがありますがお言葉はしっかり聴くべきでしょう。参賀が終わりますとまたぞろぞろと出口の門に向かいます。三箇所ほど出口を選べるので私たちは一番長い乾門コースにしました。コースでは普段見ることのない宮内庁やお堀を見ることができます。あらためて皇居は都心にあって例外的に広大な自然空間なんだと実感しました。