講演会「日本経済再生のシナリオ」

昨日は世界貿易センターで講演会があり聴講した。「日本経済再生のシナリオ」と題して小島明同センター会長による基調講演、後半は専門家を加えたパネルディスカッションがあった。内容は難しかったが、会場の雰囲気が明るいのを感じた。

           (ダイジェスト)

・1991年バブル破綻後、世界と日本は逆の変化をした。世界は中国やインドに資本が流れ込み大発展した。しかし日本は経済は停滞、気分は内向き後ろ向きであった。失われた20年と言われた。これは付け焼刃で対処し本格的な改革をしないCRICサイクルやペシミズムが蔓延したことが要因である。更に98年以降金融は急ブレーキをかけ貸しはがしをして融資しないからデフレ〜縮小に陥ってしまった。
融資しない銀行と投資しない企業により日本は「草食系資本主義」化してしまった。


・しかし遂に日本の時代が再来するチャンスがめぐってきた。第三の矢といわれる成長戦略が最も重要である。5/23をピークに株価が一度下がったがこれは「頭を冷やして構造改革せよ」という市場からのメッセージである。構造改革規制緩和は既得権者の抵抗があり容易ではないが特区で打開することができるだろう。日本の高齢化社会への挑戦はフロンティアである。ここで得たノウハウはアジア各国へ輸出できる。