台湾では玉山（新高山）の途中の阿里山（ありさん）まで登山鉄道がある。阿里山森林鉄路と言い、ふもとの嘉義駅より阿里山駅（標高2216m）まで約4時間かけて登る。
日本統治時代の1899年に木材を運搬する目的で建設されたというから114年の歴史的鉄道である。私は36年ほど前に乗ったことがある。小さな鉄道はゆっくりと亜熱帯のふもとから登っていく。やがて森林が変化し涼しい高原に到達するとそこが阿里山であった。
阿里山では高峰山荘という宿に泊まった。今もホテルとしてやっているようだが当時は簡素な山小屋風建物だった。駅前の食堂に行くと赤ちゃんを背中におぶった女性が出てきて給仕してくれた。こんな素朴な阿里山が好きだった。
自分は富士山も同じように登山鉄道に乗れて素朴であってほしいと思う。
【参考】阿里山森林鐵路 Alishan Forest Railway
http://www.youtube.com/watch?v=nJSnI6reKBA
