やってみないとわからないこと

関西のある創業者は起業相談を受けると「やってみなはれ」とアドバイスするという。ある種の物事はやってみないとわからない。
創業や結婚、就職はやってみないとわからない類のものだろう。これらに共通するのは個人と環境の相性がまちまちな事だ。極めて個人的なのである。結婚を例にとると相手との相性が良いかどうかは暮らしてみなければわからない。一見よいように見えて踏み切ったら見込み違いだったりするのである。
創業の場合もビジネスモデルは決まっているわけではなく会社により千差万別。更に時代にあわせて変化する。このため定型化したアドバイスは難しく「やってみなはれ」という励ましになるのはよくわかる。
更に会社員が創業する場合、体質転換が必要。多くの人は組織にいるときは組織人として個性を抑え適応している。しかし創業すると「貴社の特長は何ですか?」と問われる。何とかして個性をみつけ表現するしかない場面であり試行錯誤が続く。