旧東海道ウオーキング六回目 大磯〜箱根登山鉄道入生田駅

江戸〜京都旧東海道ウオーキング六回目を行った。前回の到着点であった大磯郵便局前からスタートした。
8時間後、箱根登山鉄道入生田(いりゅうだ)駅に着いた。海沿いを松並木が続き比較的快適だったが時間がかかったのでさすがに疲れた。箱根のふもとまでたどりついたので次回はいよいよ天下の剣、箱根の山越えだ。


大磯で【照ヶ崎海岸:海水浴発祥の地】と案内板にある。スペインのコスタデルソルのようなところなのかといってみる事にした。コスタデルソルは冬でもあたたかく日光浴の富裕層でにぎわっている。歩くこと数分で照ヶ崎海岸に着いた。釣り人が数人いるだけであった。しかし東に江ノ島、西に小田原の市街や伊豆の山々が見渡せ広々としている。



   大磯 照ヶ崎海岸 海水浴発祥の地



東海道に戻ったところに【新杵(しんきね)】という老舗の和菓子屋さんがあり入ってみた。「吉田茂先生が買いに来ていたのですか?」と聞いてみるとさすがにご本人はこなくて「使用人が買いに来るかお屋敷まで特別に配達していた」のだそうだ。とにかくごひいきであったようだ。
島崎藤村先生ならそこでお茶をのんでらっしゃいました」という。見ると小さい座敷がしつらえてありそこで藤村先生が談笑しているのが見えるようであった。桜もち、草もち、豆大福を購入した。休憩のとき食べたが美味であった。価格も一個130円と手ごろで特に豆大福がおすすめだ。




     大磯 老舗 新杵


ゴールデンレトリバーのような大きい犬をつれたご夫人を追い抜いた。すこし行くと梅がきれいに咲いている所が目に入った。公園か神社のようであったから入ってみる。しかし何も表示がないので戻ってきたら先ほどの犬をつれたご夫人がやってきた。ご自宅なのだという。
「椿がお好きなのですか」と聞かれたので「梅がきれいですね」と答える。そのうち話がはずんで「土地が1000坪だが固定資産税が高くて困っています。駐車場として貸しているがそれでもたりません。相続のときはどうしたものか・・・」という。マンション経営などがありかと思ったが無責任に言うべきではないと自制し失礼した。帰り際にみたら駐車場は18台分もあった。
私のような一般人は100坪もあれば広いと思うから1000坪だとその10倍、お庭の手入れだけでも一苦労だろう。富裕層は苦労もあるのだ。



    二宮一里塚



    二宮から小田原市



    小田原 酒匂川



    小田原宿から箱根連山


小田原を抜け箱根登山電車の踏切をわたるとがぜん道は狭くなり旧道の趣が増す。沢の水音がして、これが本来の旧街道なのだと実感する。風祭駅近くには六地蔵があり風流だ。



    風祭駅付近 これぞ旧道



    風祭 六地蔵



【記録】
9:25 大磯郵便局前スタート
9:47 照ヶ崎海岸(海水浴発祥の地)
10:25 こゆるぎ緑地 
11:30 和食ファミレス(夢庵)入る 
12:05 和食ファミレス出る
12:24 二宮駅前 (ガラスのうさぎ像)
12:55 二宮 美浜橋先の海岸で休憩
13:18 二宮一里塚跡(日本橋から72km)
14:00 国府津駅
14:22 小八幡一里塚跡
14:46 大見寺にて東日本大震災一分間黙祷
16:00 小田原宿お休み処で休憩
17:22 入生田駅着 
 所要時間 約8時間(うち休憩60分) 歩行距離 21.5km