経済危機はカジノ化が原因であり人災

興味深い本を二冊みつけた。片方を紹介する。『「年収6割でも週休4日」という生き方』 ビル・トッテン小学館(2009年)です。
前半は題名どおり「スローダウンしてやっていこう」なのだが後半は失われた20年についてやわらかいがはっきり書いてあり前半と後半のコントラストがおもしろい。後半を要約します。
:今の経済危機は経済のカジノ化が原因であり人災である。カジノ化とは1980年代にアメリカを中心に進められたマネー資本主義、グローバリズム、金融自由化の結果、世界が投機マネーの博打場となってしまった事を言う。
これを進めたのはウオール街でありロバート・ルービン氏であった。日本も米国に従属し同じ政策を進めた結果、百年に一度の経済危機になってしまった。①為替取引の99%は差益目的であり実貿易は1%②住宅ローンを束ねて証券化し市場で売買するデリバティブが蔓延③株式市場でも99%は差益目的④規制緩和が行われた。
日銀佐々木前川レポートさらには小泉竹中両氏による金融ビッグバンは日本経済に被害をもたらした。
220兆円が米国に流出し、失業率が50%増加、生活保護が50%増加、自殺者は35%増加した。
今後の対策としては①米国債7245億ドルを売却する②政府紙幣を発行する③政府が直接失業者全員を雇用する、を提案する。(要約ここまで)

世界経済はシナリオがあるようだ。平易に貴重な指摘が書いてあると思いました。





   カジノ(イメージ映像)