「知恵を出さないやつは助けない」発言はいかがなものか。

松本復興相は3日、岩手県の達増知事、宮城県の村井知事との会談で「知恵を出さないやつ(自治体)は助けないぐらいの気持ちを持って」「こっちも突き放すところは突き放す」などと発言したという。
励ますつもりだったようだが上から目線は良くない。酒の席ならわからないでもないが公式の発言だとすると困った事だ。

津波の現場に立つと途方に暮れるのが実態だ。知恵がないから被災したというわけではない。本当に不条理なのだ・・。
あえていえば防災できなかった松本防災相の責任が問われかねないケースなのですが。



田老 巨大防潮堤の悲劇

田老(たろう:宮古市田老町)に行った。 
津波防災のため田老町昭和9年防潮堤建設に着手、昭和54年、高さ10m、延長2,433mの悲願の大防潮堤「田老万里の長城」が完成したのであった。しかし今回の311大津波は45年の努力を一瞬にして打ち破ったのである。街は壊滅した。何ということだ。どうやって知恵を出すのか?



  右側が防潮堤の内側です。  津波は長城を乗り越えた。