甲武信ヶ岳(2475m)三宝山(2483.5m)

5/30~5/31の一泊二日で甲武信ヶ岳へ行ってきた。風弱く晴れであった。日帰りの人もいるようなので簡単な山かと思っていたがそうでもなかった。難度があがっているのは①奥秩父はどこからアプローチしても奥深い ②登山道が台風で荒れ、そのあと作った巻き道がまだ定着していない箇所がある ということなので日帰りは無理があっただろう。トレランや健脚でない限り1泊2日が妥当なところだと思った。
一方、奥深いので河川の源流が3つもある。信濃川(信州側)荒川(武州側)笛吹川甲州側)の3つだ。


毛木平から信濃川(=千曲川)沿いの道をたどったので最初に信濃川水源があらわれた。しかし水が枯れているではないか。水場最終地点なのでここで水を汲もうと思っていたが果たせなかった。甲武信ヶ岳山頂からの見晴らしは素晴らしかった。

甲武信小屋に着いた後、軽身で荒川水源に行ってみた。20分ほど斜面を下ると水源に着いた。結構下ったので信濃川と同じく枯れていたらがっかりと心配だったが幸い流れていた。喜んで水を汲んだ。荒川は東京湾から川に沿って延々と歩いていた。今回、甲武信ヶ岳水源到達となった。

甲武信小屋の御主人から興味深い話を聞いた。西沢渓谷の橋ができたので、そこから登る新道を作ったという。新道は一から作るのは極めて大変だが鹿道があって、それを利用すると比較的作りやすいのだという。道ができたので昭文社に持ち込んだという。この話から新道とは徳ちゃん新道で小屋の御主人は徳ちゃんだということがわかった。
通常ケモノ道は道迷いの原因だからあまり良く語られないが、新道にとってはありがたい存在と言える。奥秩父はシカが多いので鹿道がはしっているのだろう。小屋は太陽光パネル軽油発電機をハイブリッドで使っているという。また後で別の人に聞いたが徳ちゃんは捜索でドローンを使っているという。先進的なのであった。
甲武信小屋は標高2360mなので夜は結構寒かった。翌朝も歩きだしはダウンを着ていた。三宝岩からは北アルプスから富士山まで山々一望であった。はしご、くさり場を含むアップダウンを踏破し十文字小屋に至った。小屋のまわりはしゃくなげが満開であった。特に乙女の森という所にはお立ち台があり咲き誇るしゃくなげ一望であった。

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ナメ滝

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信濃川千曲川源流の碑

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甲武信ヶ岳山頂

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甲武信小屋

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荒川源流点

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荒川源流の流れ

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甲武信小屋

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日の出

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三方岩より 甲武信ヶ岳と富士山

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大山山頂

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十文字小屋

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しゃくなげ満開(乙女の森にて)

 

【記録】2020年5月30日~31日

6:20 品川発
7:00 新宿発・あずさ1号
8:53 小淵沢駅
9:10 駅レンタカー
10:20 毛木平駐車場着
10:35 毛木平より登山開始
12:32 ナメ滝(20分休憩)
13:57 信濃川水源 (5分休憩)枯れている
15:02 稜線分岐(4分休憩)
15:35 甲武信ヶ岳(2475m)(15分休憩)
16:20 甲武信小屋 受付
16:50 荒川水源  流れている
17:20 甲武信小屋(宿泊)

4:00  起床
5:37  甲武信小屋発 まき道
6:32 三宝岩(14分休憩)
6:52 三宝山(2483.5m)(10分休憩)
8:51 白岩山頂分岐
10:00 大山 (6分休憩)
11:00 十文字小屋 きのこうどん(31分休憩)
11:38 乙女の森(5分休憩)~かもしか展望台
12:20 十文字小屋
14:10 毛木平駐車場着

所要  15時間22分 3名 距離:17.9km