「生涯現役、死ぬまで元気」

「人生100歳時代」後半をどうしたものかと思っていた。ちょうど熊野古道に行くので良い機会だった。「月の家」という民宿に泊まった。七夕の短冊に願いを書いてくれというので「生涯現役 人生百年 安心毎日」と書いた。
宿のご主人より熊野古道の案内があり、この先 古道から少し坂を降りたところに清水があり、飲むと「死ぬまで元気」だと言う。翌日清水を飲み「死ぬまで元気」を願った。
私が短冊に書いた3つ願いは「死ぬまで元気」と同類だと思った。

さてどうすれば「生涯現役、死ぬまで元気」となるのか。 車の両輪が浮かんだ。ハード(お金で買えるもの)とソフト(お金で買えないもの)である。ハードとは生活環境で、医療、住宅、通信、AIの進化があるから資金と知恵があれば対処できそうだ。
問題はソフトで、生きる意味(生きがい)といったものだ。
例えば仏教やキリスト教は極楽と地獄、天国と地獄というコンセプトを発明した。来世、極楽に行くには閻魔大王の裁きがあるから、現世で功徳を積まなくてはいけない。これが多くの人に生きる意味(生きがい)をもたらしていたと推察する。

しかし今や極楽地獄と言われてもピンとこない時代となった。生きる意味をシャカやキリストが与えてくれる訳ではないので、一人ひとりが自分でみつけることになった。私は「家族と一緒に生きて感謝」といった内容だと思うがまだ明確ではない。